美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
「━━━━━可愛い…可愛いなぁ、季帆ちゃん」
マンションに帰りつき、一緒に風呂に入っている二人。

一緒に風呂に入るのは、今日が初めてだ。

顔や耳を真っ赤にして固まっている季帆と、満面の笑みで季帆を足で挟み見つめている神威。

「か、神威く…/////あんま……み、見ないで/////」
「えー!それ、却下ー!
お仕置きって言ったよね?
不可抗力にしても、僕から離れたから」

「でも、恥ずかし…////」
「僕達、何回もエッチしてるのに?」

「で、でも…こんな明るいの……」
「フフ…まぁね!
でも、ほんっとそのモジモジしてるのが、そそるんだよなぁー」

「え?」
「恥ずかしそうに僕からちょっと視線を逸らしてる姿とか、赤くなった顔とか、潤んだ瞳とか!
しかも、こんな仕草や姿は“僕しか”知らないでしょ?
そうゆうのも、興奮するの~」

「……/////」
心底嬉しそうに笑う神威に、季帆はちょっとムッとくる。
(悔しい…
私だって、神威くんに恥ずかしがらせたい!)

「………」
何かないかと、悶々と考える。
(あ、そうだ!神威くんの顔を見ないようにすれば、少し大胆なことできるかも?
要は、見つめられると照れちゃうから)

「神威くん」
「ん?」
「並んで座らない?」
「ん。いいよ!」
一度挟んでいた足を引っ込めた神威。
季帆も横に並ぶように、神威にぴったりくっついた。

「フフ…こうゆうのもいいね!
太ももがくっついてて、なんかいいなぁー!」

(よし!ここで、上目遣いだ!)
「神威くん。
手…繋ご?」
上目遣いで、言った季帆。
でも、神威の額の辺りを見て言った。

「え…////うん!/////」
(ヤバ…/////可愛すぎなんだけどー!)

指を絡めて握り合い、今度季帆はおもいきって神威の肩にキスを落とし頭を乗せた。
(よし!このくらいなら、できるもん!)

「………」
「………」
(あれ?何の反応もないんですけどー?)

何の反応もないことに、不安を覚えた季帆。
ゆっくり、頭を上げて神威を見る。

「え……」
神威は、顔を真っ赤にしていた。

「何、今の…/////」
「え?え?いや、あの…」
(も、もしかして…やり過ぎ!?
キスはダメだったかな?
頭乗せるだけにすれば良かった……)

「季帆ちゃん」
「は、はい!」

「ベッド行こ?」
「え?」


「僕、もう、我慢できない━━━━━!!!」

神威の劣情を煽ってしまった季帆は、神威に貪るように抱かれるのだった。

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