美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
番外編②・季帆ちゃん、殻を破る
季帆は地味な女。
控え目で純粋故に、神威に出逢うまで“無難に”生きてきた。
だから、人に意見をあまりしない。
神威にも“意見を”あまりしたことがない。
ハイスペ神威くんに、私のような女が“意見”なんておこがましいと思っているからだ。
そして、今まで孤独だった神威。
できる限り、神威の幸せのために神威の意向に添いたいとも考えている。
神威は、季帆に対して過保護で心配性だ。
更に独占欲も強く、嫉妬深い。
その為か、季帆を管理しようとする。
「季帆ちゃん、これ何?」
あるパンフレットを片手に聞いてくる、神威。
「え?あ、離乳食のお勉強会」
「うん。見ればわかるよ。
まさか、一人で行こうとしてないよね?」
「え?うん」
「ダメだよ!」
「え?どうして?」
「一人でなんて、ダメ!!
危ないでしょ!?」
「でも神威くんは、講義があるでしょ?」
「だからって、ダメ!!
それに離乳食は僕が作るから、季帆ちゃんが覚える必要なし!」
「えー!!
でも、私も━━━━━」
「季帆ちゃん!
あんま言うと、その可愛い口を塞ぐよ!?
しかも、貪ってやる!」
「なっ…/////」
━━━━━━━という風に、神威は都合が悪くなると“口を塞ぐよ!?”と脅すのだ。
そして有無を言わせないような言い方をするのだ。
そんなある日だった━━━━━
その日季帆は、早朝から起きて朝食を作っていた。
最近、少しずつ季帆の身体が母親になる準備をしているようで、数時間起きに目が覚めるからだ。
大きなお腹でゆっくりマイペースに調理していると、バタバタ…と駆けてくる足音がして神威がキッチンに慌てたように入ってきた。
「季帆ちゃん!!?何やってるの!?」
「あ、神威くん。
目が覚めたから、朝食を━━━━━」
「こら!ダメだよ!
しかも、こんな薄着で……
ちゃんと温かくして!
倒れたら、どうするの!!?
季帆ちゃんや、子どもになんかあったら……」
「ご、ごめんね…」
神威に支えられ、ソファに座る季帆。
「季帆ちゃん、言ったよね?
全部、僕がするからって!
季帆ちゃんは、自分の身体とお腹の子のことを考えて!」
「うん…」
控え目で純粋故に、神威に出逢うまで“無難に”生きてきた。
だから、人に意見をあまりしない。
神威にも“意見を”あまりしたことがない。
ハイスペ神威くんに、私のような女が“意見”なんておこがましいと思っているからだ。
そして、今まで孤独だった神威。
できる限り、神威の幸せのために神威の意向に添いたいとも考えている。
神威は、季帆に対して過保護で心配性だ。
更に独占欲も強く、嫉妬深い。
その為か、季帆を管理しようとする。
「季帆ちゃん、これ何?」
あるパンフレットを片手に聞いてくる、神威。
「え?あ、離乳食のお勉強会」
「うん。見ればわかるよ。
まさか、一人で行こうとしてないよね?」
「え?うん」
「ダメだよ!」
「え?どうして?」
「一人でなんて、ダメ!!
危ないでしょ!?」
「でも神威くんは、講義があるでしょ?」
「だからって、ダメ!!
それに離乳食は僕が作るから、季帆ちゃんが覚える必要なし!」
「えー!!
でも、私も━━━━━」
「季帆ちゃん!
あんま言うと、その可愛い口を塞ぐよ!?
しかも、貪ってやる!」
「なっ…/////」
━━━━━━━という風に、神威は都合が悪くなると“口を塞ぐよ!?”と脅すのだ。
そして有無を言わせないような言い方をするのだ。
そんなある日だった━━━━━
その日季帆は、早朝から起きて朝食を作っていた。
最近、少しずつ季帆の身体が母親になる準備をしているようで、数時間起きに目が覚めるからだ。
大きなお腹でゆっくりマイペースに調理していると、バタバタ…と駆けてくる足音がして神威がキッチンに慌てたように入ってきた。
「季帆ちゃん!!?何やってるの!?」
「あ、神威くん。
目が覚めたから、朝食を━━━━━」
「こら!ダメだよ!
しかも、こんな薄着で……
ちゃんと温かくして!
倒れたら、どうするの!!?
季帆ちゃんや、子どもになんかあったら……」
「ご、ごめんね…」
神威に支えられ、ソファに座る季帆。
「季帆ちゃん、言ったよね?
全部、僕がするからって!
季帆ちゃんは、自分の身体とお腹の子のことを考えて!」
「うん…」