美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
「綺麗になったな!」
「え?そ、そうかな?/////」
「俺さ!
高校ん時、十河のこと好きだったんだ!」
「え?
……………えーー!!?」
「マジ、マジ!
十河が、結婚して妊娠中って聞いて後悔した。
もっと早く、告っときゃ良かったって……!」
「私達も、びっくりよ!
だから、会わせてあげたいって思って!」
「そうだったんだ…
私……私も━━━━━━━」
「季帆ちゃん!!」
そこに、神威の声が響き渡った。
「え……神威くん!」
「どうして?」
「え?」
もう既に、神威の雰囲気は黒く落ちていて、かなり怒っているのがうかがえた。
「どうして、男がいるの?
僕、聞いてない」
「え?そ、それは……」
「とりあえず、帰るよ」
季帆の手を掴み、引っ張る。
「え?か、神威く……」
「十河!!」
「え?沖津くん」
「…………おめでとう!」
「ありがとう!」
微笑み言った沖津に、季帆も微笑んだ。
「━━━━━やめろ」
そこに、神威の低く重苦しい声が響いた。
「君、やめてよ。
僕の季帆ちゃんに気安く話しかけないで」
「━━━━神威くんこそ、やめて!」
「え………」
その声に“誰もが”フリーズし、場が凍った。
季帆が……“あの無難に生きてきた”季帆が、神威を睨んでいた。
「季帆…ちゃん……?」
「沖津くんは、お祝いを言いに来てくれただけ。
神威くんの思うようなことは何もないよ?」
季帆は、しっかり神威を見据え力強い声で言ったのだ。
「季帆ちゃん…」
「沖津くん、今日はわざわざありがとう!
沖津くんも、幸せになってね!
みんなも、ありがとう!」
沖津や友人達に向き直り、微笑んだ。
そして、神威の手を引きイタ飯屋を去ったのだった。
「━━━………」
「………」
二人の足音だけが響く、家路。
しかし、手はしっかり繋がれている。
「季帆…ちゃ…」
「………」
無言の、季帆。
恐る恐る神威は、声をかける。
「…………私、今まで遠慮してた」
ポツリの話し始めた季帆。
「え?」
「私なんかが、完璧な神威くんに意見をするなんておこがましいって」
「季帆ちゃん…」
「でも、もうすぐ母親になるでしょ?私」
「うん」
「だから、ちゃんと意見を言えるようにならないとと思ったの。
……………神威くん。
心配してくれるのも、守ってくれるのも、とっても嬉しい。
でも、私はこの子を守るために強くなりたいの!
だから━━━━━━」
神威は、季帆を抱き締めていた。
「え?そ、そうかな?/////」
「俺さ!
高校ん時、十河のこと好きだったんだ!」
「え?
……………えーー!!?」
「マジ、マジ!
十河が、結婚して妊娠中って聞いて後悔した。
もっと早く、告っときゃ良かったって……!」
「私達も、びっくりよ!
だから、会わせてあげたいって思って!」
「そうだったんだ…
私……私も━━━━━━━」
「季帆ちゃん!!」
そこに、神威の声が響き渡った。
「え……神威くん!」
「どうして?」
「え?」
もう既に、神威の雰囲気は黒く落ちていて、かなり怒っているのがうかがえた。
「どうして、男がいるの?
僕、聞いてない」
「え?そ、それは……」
「とりあえず、帰るよ」
季帆の手を掴み、引っ張る。
「え?か、神威く……」
「十河!!」
「え?沖津くん」
「…………おめでとう!」
「ありがとう!」
微笑み言った沖津に、季帆も微笑んだ。
「━━━━━やめろ」
そこに、神威の低く重苦しい声が響いた。
「君、やめてよ。
僕の季帆ちゃんに気安く話しかけないで」
「━━━━神威くんこそ、やめて!」
「え………」
その声に“誰もが”フリーズし、場が凍った。
季帆が……“あの無難に生きてきた”季帆が、神威を睨んでいた。
「季帆…ちゃん……?」
「沖津くんは、お祝いを言いに来てくれただけ。
神威くんの思うようなことは何もないよ?」
季帆は、しっかり神威を見据え力強い声で言ったのだ。
「季帆ちゃん…」
「沖津くん、今日はわざわざありがとう!
沖津くんも、幸せになってね!
みんなも、ありがとう!」
沖津や友人達に向き直り、微笑んだ。
そして、神威の手を引きイタ飯屋を去ったのだった。
「━━━………」
「………」
二人の足音だけが響く、家路。
しかし、手はしっかり繋がれている。
「季帆…ちゃ…」
「………」
無言の、季帆。
恐る恐る神威は、声をかける。
「…………私、今まで遠慮してた」
ポツリの話し始めた季帆。
「え?」
「私なんかが、完璧な神威くんに意見をするなんておこがましいって」
「季帆ちゃん…」
「でも、もうすぐ母親になるでしょ?私」
「うん」
「だから、ちゃんと意見を言えるようにならないとと思ったの。
……………神威くん。
心配してくれるのも、守ってくれるのも、とっても嬉しい。
でも、私はこの子を守るために強くなりたいの!
だから━━━━━━」
神威は、季帆を抱き締めていた。