美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
「ごめんね、こっち!」

季帆は、女子学生にある場所に連れてこられていた。
「え………ここ…まだ、開店前……」

そこは、まだ開店前のバーだった。
そして店内には、三人の男達がいた。


「この子?」
「えぇ!好きに遊んでやってよ」

「え?ど、どうゆうこと!!?」

「…………あんた、バカじゃないの?」

「え……」

「“謝りたい”って言われて、ノコノコついてくるなんて、ウケる~!!(笑)」

季帆は、ここでやっと“騙された”と気づく。

「後よろしくぅ~」
ひらひらと後ろ手に手を振り、女子学生達が出ていく。

「え………ちょっ…」
「俺達と、楽しく遊ぼうね~!!」

男の一人が、季帆の肩に手を置きニヤニヤと笑う。

季帆は、身体中に鳥肌が立ちブルブル震え始めた。
「うわ…ヤバ…!!
震えてるぅー」
「地味だけど、なんか可愛い~」

「━━━━━!!!!!?」
強引に手を引っ張られ、大きなソファに押し倒された。

季帆は、喉がつっかえていて声が出ない。

心の中では“神威くん、助けて!!助けて!!助けて!!”とおもいきり叫んでいるのに、声になって出ないのだ。

男か覆い被さってきて、季帆は力を振り絞り抵抗する。

ビリビリ……と、服が破かれる。
「……や…」
そこでやっと、声が少しずつ出始める。

「はぁーい!ぬぎぬぎしよーね~!」

「やだ……嫌…嫌…
嫌ぁぁぁーーーー!!!!」
あっという間に服を剥ぎ取られて、下着姿になる。
季帆は、声の限り叫んだ。

「おいおい…急に叫ぶなよ……!!
おい!口を塞げよ!」
「おう!」

「嫌!!い━━━んーんーんー!!!」

必死に抵抗していると、季帆のスマホが鳴り響いた。
その着信音に、男達がひるむ。

季帆は、おもいきり覆い被さっていた男の股間を蹴りあげた。
「うがぁっ…!!!?」
変な声を出した男が、転げ落ちる。

その隙に季帆は、落ちていたブラウスとスマホ握りしめてそこから飛び出した。

とにかく、神威くんに電話!!!

その事だけしか頭になくて、震える手で操作する。
しかし、上手く操作ができない。

すると、運のいいことに神威から電話が入った。

「神威くん!!!神威くん!!神威くん!!」
必死に名前を呼ぶ。

『季帆ちゃん!!?心配でかけたんだ!
大丈━━━━━』
「神威くん!!助けて!!助けて!!助けて!!」
< 8 / 42 >

この作品をシェア

pagetop