謎多き旦那様の嘘、または秘密
疑問に思ったことはすぐに質問する。
「旦那様はいつ眠ってるんですか?」
「あまり眠らない」
「え、どれくらい?」
「23時間は起きていられる」
どんな体の造りになっているのだろう。
上から下まで見てしまったが、狐面に結局帰る。
「どうした」
「何を食べたら、そんな風に生活できるのかと……あ、好きな食べ物は何ですか?」
尋ねると、宙を見た後、こちらへ戻る。
「君は卵が好きだ」
「私の話……でも良いんですけど」
確かに私は卵が好きだ。
「明日からは好きな料理を作ろう」
「じゃあオムライスが、」
言いかけて止まる。