野良狼と野良少女


「お前らコロス」


「なんつー治安悪い発言してんだよ元ヤン!いてぇな!!」


「うるせえヤノは口開けんな」

「ひどっっ」




一ノ瀬くん、本当に元ヤンなんだなぁ…

なんてものをひしひしと痛感する。



私が泊まらなかったことがそんなにもおかしいのかな。




「朝まで寝せねぇからの流れを完全にへし折るあたりさすがあみぽんって感じ。好きだよ」


「ありがとう…?」




一ノ瀬くんは呆れ黙り、一葉ちゃんはひたすらにやけ、ヤノくんはなぜか悲しそうな顔。


これをカオスと呼ばずになんと呼ぶのだろうか。


そして私はどんな顔でいればいいのだ




「…まぁ、拾ったペットは大事にしないとな」


「え、ペットって何さ…」




早速彼女の称号を剥奪されてしまうのでしょうか。

もう少し浮かれ気分を味あわせてくれてもいいと思うんだけど。




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