野良狼と野良少女


着信履歴に “ 一ノ瀬旺太 ” の名前があったけど、それを見て胸がいたんでしまって


ろくに話せるとも思えないし、私は着信を無視してシャワーを浴びてからまた眠りについた。





次の日起きたら午前11時で、しっかり寝坊。



でもなんか、いいやって思ってしまって。

そのまま二度寝して昼を迎えた。






「…初めてサボったなぁ。」






あんなに少量しかお酒を飲んでなかったのにしっかり体はだるくて、ベッドに体が沈む。


お酒のせいなのか、気持ちの問題なのかはわからないけど。




スマホを開けば一ノ瀬くん、一葉ちゃんから大量の不在着信が届いていた。




こんなに電話がなっていたのに、よく一度も起きなかったな私。


自分で自分をちょっと尊敬した。




一ノ瀬くんのメッセージを読むのはどこか気が引けてとりあえず一葉ちゃんのトークを開く。





<あみぽん生きてる!?>

<事故にでもあったの?>

<あみぽんー!!>

<旺太が早退してあみぽんの家向かったよ>






「……え」





一葉ちゃんの大量のメッセージの中、その文章に目が止まる。





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