野良狼と野良少女




「寝よっか、バイトで疲れてるでしょ?」



「ん…」





夕飯の後二人でテレビを見ていたけど、眠そうに大あくびを繰り返す旺太を見てそう言った。




旺太の大学は毎日忙しそうだし、それに加えて夜はバイトもしてるから大変そう。



家事は私がやるよって言っても手伝ってくれちゃうんだ





「おやすみ」


「おやすみ旺太」





2人でベッドに上がって毛布をかけ、電気を消す。




同棲してよかったこと。


毎日一緒にいれて、家に帰ったら旺太がいて、逆に旺太の帰りを待ってるのも楽しくて。





何より、、旺太の腕の中で眠るこの時間が、そしてこの幸せが毎日続くことが本当に幸せなんだ。




明日は久しぶりに一葉ちゃんにも会えるし、楽しみな気持ちを抑えつつ私はいつも通り深い眠りについた。




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