野良狼と野良少女
珍獣使い
【羅奈side】
「おー旺太遅かったな……うぇ!?なんで叶野さん!?幻!?」
住宅街にある普通の一軒家、一ノ瀬くんが呼び鈴を鳴らして扉を開けたのはヤノくんだった。
そしているわけのない私を見てびっくり仰天。
うん、私もこの状況理解出来てないしびっくり仰天だよ。
「やば!叶野さん!本物!生叶野羅奈さん!!」
とおもったらヤノくんは目をきらきらさせて迫ってきた。
その距離わずか30cm。
近っ…
「バカ、近い。お前のバカ伝染るから近寄んな」
「旺太にだけは言われたくないわ」
さっきの私と同じこと言ってる。
これに関しては心の底から共感である。