風船より遠く
第五章 むぎ
流羽は「あそこに行ってくんねー」って言ってどっか行っちゃうし、僕が慌てて追いかけようとしたら「じゃ俺はあっち行く」って今度は隼人(はやと)までいなくなっちゃうし。
人間って本当に自由だよな。というか、僕の存在すら忘れられてどこかへスタスタ行っちゃうし。
僕ももちろん追いかけようとはしたけど、まずどっちを追いかければいいのやら。
てなわけで、僕はいわゆる置いてけぼりってわけですよ。
人間は自分勝手で、犬なんておもちゃみたいに扱われて。
僕が嫌だって言っても一つとして届かない。
本当に困っちゃうよな。
他の犬たちはこういうこと思わないのかな。こう考えるのは僕だけ?
飼い主の人柄とかによって変わってくるんだろうよ。そして僕は自分勝手な気分屋夫婦にぶち当たってしまったという始末。
人間って本当に自由だよな。というか、僕の存在すら忘れられてどこかへスタスタ行っちゃうし。
僕ももちろん追いかけようとはしたけど、まずどっちを追いかければいいのやら。
てなわけで、僕はいわゆる置いてけぼりってわけですよ。
人間は自分勝手で、犬なんておもちゃみたいに扱われて。
僕が嫌だって言っても一つとして届かない。
本当に困っちゃうよな。
他の犬たちはこういうこと思わないのかな。こう考えるのは僕だけ?
飼い主の人柄とかによって変わってくるんだろうよ。そして僕は自分勝手な気分屋夫婦にぶち当たってしまったという始末。