この初恋に、ピリオドを
女の子は笑い、友達と思しき人たちの元へと走っていく。その後ろ姿に声をかけたいのに、恥ずかしさが込み上げて総司は声をかけられなかった。
(友達は作らないって決めたはずなのに……何でこんなに話しかけたいんだろ……)
自分の気持ちがよくわからないまま総司は家に帰る。ただ、あの公園に行けばあの女の子に会えるような気がして、総司は時間があれば公園のベンチに座ることが多くなった。
そして、あの女の子を待ち続けて四日ほど経った頃、「君あの時の男の子だよね?」と声をかけられた。顔を上げれば、白いブラウスに水色のスカートの女の子がおり、総司の胸がまたドクンと音を立てる。
「あっ、その……」
「私、降谷心春!君は?」
心春は総司の隣に座る。総司がドキドキしながら名前を言うと、「なら総ちゃんね」と心春は笑う。名前を呼ばれる、ただそれだけで総司の胸が温かくなっていく。
「私ね、ハンバーグが大好き。あとモフモフのおっきな犬も好き。自分でブレスレットとか、ネックレス作るのも好き」
(友達は作らないって決めたはずなのに……何でこんなに話しかけたいんだろ……)
自分の気持ちがよくわからないまま総司は家に帰る。ただ、あの公園に行けばあの女の子に会えるような気がして、総司は時間があれば公園のベンチに座ることが多くなった。
そして、あの女の子を待ち続けて四日ほど経った頃、「君あの時の男の子だよね?」と声をかけられた。顔を上げれば、白いブラウスに水色のスカートの女の子がおり、総司の胸がまたドクンと音を立てる。
「あっ、その……」
「私、降谷心春!君は?」
心春は総司の隣に座る。総司がドキドキしながら名前を言うと、「なら総ちゃんね」と心春は笑う。名前を呼ばれる、ただそれだけで総司の胸が温かくなっていく。
「私ね、ハンバーグが大好き。あとモフモフのおっきな犬も好き。自分でブレスレットとか、ネックレス作るのも好き」