私が欲しいのは、青い春のその先
「あれ?黒崎さん、笑っていません?」
「え?いえ、いたって真面目ですよ。これは真面目な顔つき!!」
「いや、笑ってますよ。思いっきり」
沢渡先生はそう言って、先生もニコニコ笑ってくれた。
あぁ、この人の恋人になりたい。
強く、強くそう思った。
これからの私はきっと、先生への気持ちを抱えたまま、ずっと明日を待つ。
……沢渡先生。
私にとって先生は、青春そのものだったんです。
だけど。
私の欲しいものは、きらめく青春そのものじゃないから……。