課長に恋するまで
私と間宮が所属する繊維事業課では、主にアパレル製品のOEM事業と、海外のアパレルブランドとライセンス契約を行う事業を行っている。
オフィスは更衣室から左に真っすぐ行った、エレベーターの側にあった。
中に入ると、もうみんな来ていて、朝のミーティングをしている。
主任の石上と係長が前に並んでいて、係長が話していた。
三十人の社員たちは立って話を聞いていた。
石上と目が合い、睨まれる。
その目には遅れて来てるんじゃねぇーよと書いてあるよう。
間宮と隠れるように自分の席まで移動して、係長の話を聞いた。
「新しい課長、どこでしょうね?」
間宮がこっそり言った。間宮は向かい側の席だった。
前の方を見るけど、それらしき人がいない。
「これから来るんじゃない?」
出入口のドアを見た時、開いた。
紺色のスーツ姿の男の人が颯爽と入って来た。そのまま係長の隣まで行く。
「えー、では、上村課長です」
係長からバトンタッチされ、上村課長が静かに社員の方に視線を向けた。
「おはようございます」
上村課長はよく通るハキハキとした声で挨拶した。
課長とは初対面のはずなのに、声に聞き覚えがあるような気がする。
オフィスは更衣室から左に真っすぐ行った、エレベーターの側にあった。
中に入ると、もうみんな来ていて、朝のミーティングをしている。
主任の石上と係長が前に並んでいて、係長が話していた。
三十人の社員たちは立って話を聞いていた。
石上と目が合い、睨まれる。
その目には遅れて来てるんじゃねぇーよと書いてあるよう。
間宮と隠れるように自分の席まで移動して、係長の話を聞いた。
「新しい課長、どこでしょうね?」
間宮がこっそり言った。間宮は向かい側の席だった。
前の方を見るけど、それらしき人がいない。
「これから来るんじゃない?」
出入口のドアを見た時、開いた。
紺色のスーツ姿の男の人が颯爽と入って来た。そのまま係長の隣まで行く。
「えー、では、上村課長です」
係長からバトンタッチされ、上村課長が静かに社員の方に視線を向けた。
「おはようございます」
上村課長はよく通るハキハキとした声で挨拶した。
課長とは初対面のはずなのに、声に聞き覚えがあるような気がする。