課長に恋するまで
「一瀬ちゃん、元気ないね」
昼休み、休憩室で鈴木さんと二人だけでお弁当を食べていた。
「そんな事ないですよ。今日の肉巻き、上手くできたなー」
自分の肉巻きを噛みしめる。
今日は細切りにした大根を豚肉で巻いてポン酢で味付けしたものだ。
「鈴木さんもどうです?さっぱりしてて、美味しいですよ」
お弁当箱を鈴木さんに差し出した。
「ありがとう。いただくね。一瀬ちゃんは何がいい?」
鈴木さんがお弁当箱を見せてくれた。
「じゃあ、タコさんウィンナー」
鈴木さんのお弁当箱からウィンナーを頂き、そのままパクリ。
「うん。美味しい」
「やっぱり何かあった?」
鈴木さんが心配そうな顔をした。
「無理してるように見えるよ」
鈴木さんがそう言ったタイミングで、課長が休憩室に入って来た。
課長の方に視線が行く。
課長は自販機でお茶を買って、そのまま出て行った。
課長の姿を見ただけで胸が締め付けられる。
思わず、短いため息が零れた。
「一瀬ちゃん、ちょっと耳貸して」
鈴木さんに言われ、耳を向けると鈴木さんが潜めた声で言った。
「上村課長が好きなの?」
ひゃっ!
顔が熱い。
昼休み、休憩室で鈴木さんと二人だけでお弁当を食べていた。
「そんな事ないですよ。今日の肉巻き、上手くできたなー」
自分の肉巻きを噛みしめる。
今日は細切りにした大根を豚肉で巻いてポン酢で味付けしたものだ。
「鈴木さんもどうです?さっぱりしてて、美味しいですよ」
お弁当箱を鈴木さんに差し出した。
「ありがとう。いただくね。一瀬ちゃんは何がいい?」
鈴木さんがお弁当箱を見せてくれた。
「じゃあ、タコさんウィンナー」
鈴木さんのお弁当箱からウィンナーを頂き、そのままパクリ。
「うん。美味しい」
「やっぱり何かあった?」
鈴木さんが心配そうな顔をした。
「無理してるように見えるよ」
鈴木さんがそう言ったタイミングで、課長が休憩室に入って来た。
課長の方に視線が行く。
課長は自販機でお茶を買って、そのまま出て行った。
課長の姿を見ただけで胸が締め付けられる。
思わず、短いため息が零れた。
「一瀬ちゃん、ちょっと耳貸して」
鈴木さんに言われ、耳を向けると鈴木さんが潜めた声で言った。
「上村課長が好きなの?」
ひゃっ!
顔が熱い。