課長に恋するまで
酔った一瀬君
昼休みの後は会議と商談があり、そのどちらもが予定時間よりオーバーした為、オフィスに戻れたのは終業時間を一時間過ぎた頃だった。
事務の仕事をしている社員は一瀬君以外は帰っていた。
「お疲れ様です」
パソコンに向かってる一瀬君に声を掛けた。
ディスプレイを向いたまま一瀬君が「お疲れ様です」と返してくれる。
横に立って画面をチラリと覗くと、見積書のフォーマットが見えた。
夕方、間違った見積書を取引先に提出するというトラブルがあったと、石上君から報告を受けていた。
その対応で石上君は取引先に行っている。
「石上君から連絡はありましたか?」
一瀬君が大切な事を思い出したようにこっちを見た。
「はい。五分前に電話がありました。明日の朝一で見積書を再提出すれば大丈夫だと言っていました」
「その見積書を今、一瀬君が作っているという訳ですか?」
「はい。今、完成しました。課長、チェックをお願いしていいですか?」
「もちろんです」
一瀬君がプリントアウトした物をすぐに持ってくる。
パソコン上で見るよりも、実際にプリントアウトした物を見た方が間違いは見つけやすい。
一瀬君が修正前のファイルをパソコン上に開いて、どこを訂正したのかを詳しく説明してくれた。
「これで提出して大丈夫です」
確認が終わると、一瀬君がほっとしたような表情を浮かべるが、すぐに険しい表情になる。
事務の仕事をしている社員は一瀬君以外は帰っていた。
「お疲れ様です」
パソコンに向かってる一瀬君に声を掛けた。
ディスプレイを向いたまま一瀬君が「お疲れ様です」と返してくれる。
横に立って画面をチラリと覗くと、見積書のフォーマットが見えた。
夕方、間違った見積書を取引先に提出するというトラブルがあったと、石上君から報告を受けていた。
その対応で石上君は取引先に行っている。
「石上君から連絡はありましたか?」
一瀬君が大切な事を思い出したようにこっちを見た。
「はい。五分前に電話がありました。明日の朝一で見積書を再提出すれば大丈夫だと言っていました」
「その見積書を今、一瀬君が作っているという訳ですか?」
「はい。今、完成しました。課長、チェックをお願いしていいですか?」
「もちろんです」
一瀬君がプリントアウトした物をすぐに持ってくる。
パソコン上で見るよりも、実際にプリントアウトした物を見た方が間違いは見つけやすい。
一瀬君が修正前のファイルをパソコン上に開いて、どこを訂正したのかを詳しく説明してくれた。
「これで提出して大丈夫です」
確認が終わると、一瀬君がほっとしたような表情を浮かべるが、すぐに険しい表情になる。