課長に恋するまで
「課長、本当に申し訳ありませんでした」
一瀬君が緊張した表情で頭を下げた。
責任を感じてるという様子だった。
石上君からは、石上君のミスだと聞いている。修正箇所があるのを一瀬君に伝えなかったのが原因だと言っていた。
「私が石上主任に修正があるかもしれないと聞いていたのに、最終的に確認しなかったのがいけなかったんです。石上主任は悪くありません。私の責任です」
「石上君は自分が伝え忘れていたと言っていましたよ」
「いえ、私が聞き忘れていたんです」
一瀬君と石上君は普段はいがみ合っているように見えるけど、実はミスをカバーし合っているのだという事に気づいた。
「上村課長!」
出入口の方から声がした。
石上君がいた。
一瀬君が緊張した表情で頭を下げた。
責任を感じてるという様子だった。
石上君からは、石上君のミスだと聞いている。修正箇所があるのを一瀬君に伝えなかったのが原因だと言っていた。
「私が石上主任に修正があるかもしれないと聞いていたのに、最終的に確認しなかったのがいけなかったんです。石上主任は悪くありません。私の責任です」
「石上君は自分が伝え忘れていたと言っていましたよ」
「いえ、私が聞き忘れていたんです」
一瀬君と石上君は普段はいがみ合っているように見えるけど、実はミスをカバーし合っているのだという事に気づいた。
「上村課長!」
出入口の方から声がした。
石上君がいた。