課長に恋するまで
石上君が美味しい焼き鳥屋があると言ったので、そこに行く事にした。
新橋駅から徒歩五分の裏通りにある店だ。
こじんまりとした店構えで、店の前まで行くと香ばしい焼き鳥の香りが漂っている。
縄のれんをくぐって引き戸を開けると「いらっしゃいませ」という店主のハスキーな声がした。
「石上くん、いらっしゃい」
カウンターの奥から出て来た三十代ぐらいの女性が親し気に石上君に声をかけた。
「かなえさん、こちらは俺の上司の上村さん、それから同僚の一瀬」
石上君に紹介され、かなえさんにご挨拶をした。
かなえさんはカウンターで焼き鳥を焼いてる店主の娘さんで、時々手伝いに来ていると言った。
「お座敷にご案内しますね」
かなえさんに案内され、店の二階の座敷に通された。
座敷は二十帖ぐらい広さがあって、席が四つあった。
窓際の奥の席に座った。
テーブルを挟んだ向かい側には石上君が座り、その隣に一瀬君が座った。
石上君がビール三つと焼き鳥の盛り合わせを頼むと、かなえさんが笑顔で頷いた。
「おや、ジャズですか」
BGMに演歌でも流れてきそうな店の雰囲気とは裏腹にジャズが流れていた。
新橋駅から徒歩五分の裏通りにある店だ。
こじんまりとした店構えで、店の前まで行くと香ばしい焼き鳥の香りが漂っている。
縄のれんをくぐって引き戸を開けると「いらっしゃいませ」という店主のハスキーな声がした。
「石上くん、いらっしゃい」
カウンターの奥から出て来た三十代ぐらいの女性が親し気に石上君に声をかけた。
「かなえさん、こちらは俺の上司の上村さん、それから同僚の一瀬」
石上君に紹介され、かなえさんにご挨拶をした。
かなえさんはカウンターで焼き鳥を焼いてる店主の娘さんで、時々手伝いに来ていると言った。
「お座敷にご案内しますね」
かなえさんに案内され、店の二階の座敷に通された。
座敷は二十帖ぐらい広さがあって、席が四つあった。
窓際の奥の席に座った。
テーブルを挟んだ向かい側には石上君が座り、その隣に一瀬君が座った。
石上君がビール三つと焼き鳥の盛り合わせを頼むと、かなえさんが笑顔で頷いた。
「おや、ジャズですか」
BGMに演歌でも流れてきそうな店の雰囲気とは裏腹にジャズが流れていた。