扇くん、要注意報!
最低最悪な配役が決まった放課後、私は今朝クラスメイトが話していた公園に来ていた。
集会というものをここら辺でやっているらしいけれど、今そんな集まりは無さそうで。
確か.....黒色の特攻服に、深い青色の文字。
というか、言われるがまま来てしまったけれど、本当に私の命奪われないよね?
元気あっても喧嘩は専門外だよ!?
「おい。......おい、お前だよガキ」
誰もいない公園なのに、背後から声をかけられてもしかして私...?と思うほど鈍感なわけもない。
完全に私だ。たぶんこの人が扇くんだ。
いや、ガキってなに?同い年だよね、クラスメイトだよ?
くるりと振り返って彼の顔まで目線を高くする。
...わあ
扇 火花は不機嫌を隠さず顔に表していた。
顔が整いすぎていて、やっぱり私と彼の世界線がふたつもみっつも違っているんだと再確認するほど。