あの頃からあなただけが好きでした
あの女は俺とマリオンが婚約した、なんて嘘を吐いた。
それなのに、俺達ふたりを招待するって、どこかおかしい。
その場しのぎの数多くの嘘を吐き過ぎて、誰に何を言ったのか、自分でも把握していないんじゃないか?
それに恥知らずなクレアだけでなく、あの男に
対しても。
俺は向かっ腹が立って仕方ない。
中途半端にマリオンに、告白しやがって。
婚約寸前のバカ女が居るくせに、マリオンに昔
の話をするなんて、彼女を苦しめてるのがわか
らないかな。
『実は好きだった』なんて、ブライズメイドに
聞かせる台詞じゃないだろ。
全く似た者同士のクソだ。
ついでに言うと、マリオンの姉もクズ。
帰宅した夫のブレナーに我慢出来なくて、マリオンの話をする。
ブレナーもマリオンの事を可愛がっているから、俺とは同じ気持ちのはずだ。
「怒ってるねえ、スコット」