孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
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いつ見てもため息がでるほどの大豪邸を、今日は見上げる余裕もなく。

雪くんの背中を見失わないように、長い廊下を小走りでついていく。


いつもみたいに、雪くんの部屋に行くんだろうと思った。

そこでお説教を受けるんだと思った。


でも、違うみたい。


雪くんの部屋の前を通りすぎて、首を傾げながらたどり着いた先は……。



「雪くん、なんで……──ひゃ!?」


服を着たまま、バスタブ付きのシャワールームに連れ込まれたかと思えば。


次の瞬間、シャワーヘッドがこちらに向けられて、水を……掛けられた。


冷たい………。

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