孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

伸びてきた指先が喉元に触れる。

なぞるようにすー…っと縦に移動して、びくっとなった。


わたしが抱き留めてたはずなのに、いつのまにか組み敷かれていて。



「やっぱ肌あついね、かとーあみちゃん」

「ふ、ぁ……」

「首撫でただけなのに。こんなんで反応するとか、素質あるんじゃない?」

「っ、や、違うぅ……。本領くんの指がつめたいから……!」



本領くんって、指先がおそろしく器用だ。

親指と人差し指でぱち、と一瞬でリボンを外してしまった。


そっちに気を取られてるうちに、いつのまにかはだけてたブラウスの裾から、するりと手が中に入り込んでくる。



「ひ、ぅ……待って。やあっ、恥ずかしい……っ」

「大丈夫、すぐ慣れる」


「ほん、とに……?」

「ほんとだよ」


小さい子をなだめるみたいに撫でられた。
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