孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

心臓がちぎれちゃいそう。

ひどいことされてるはずなのに、指先が優しすぎて脳内でバグが起こる。


触れられるたびにどんどん大きくなっていくのは、恐怖心でも、不快感でもない。



「あみちゃん、ここ弱いの?」

「っぅ〜〜」

「そうやっていやいやするの可愛い。もっといじめたくなる、加減間違えそう」

「や、ぁ……んん」



どうしよう、声我慢できない……。


なにが恥ずかしいかって、まだ下着もつけたまま。
隠してる部分を直に触れられてるわけでもないのに……ってこと。


本領くんに“弱い”って言われたところから、じんわりと甘い感覚が広がっていく。


なるべく吐息がこぼれないように手で覆い隠そうとすれば、阻止するようにぎゅっと掴まれた。



「だめ、俺の手握ってて」

「……、っ」

「離れないようにずっと繋いでて。ね、わかった?」

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