孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

なにそれ意味わかんないよ。

優しくされるのやだ。
こんな恋人にするみたいな………おかしいよ。


片手はわたしと繋がれてるから、もうあんまり攻めてこないかと思ったのに。



「あみちゃん気づいてる? ここ……撫でるたびにびくびくってなるの」

「ひぁ、やだ……っ」

「ほんと可愛い……。気持ちいいね、もっとしたいね 」



う〜……っ、おかしいよ。

心臓痛いくらいどきどきして、息も弾んで、寒かったはずなのに今は熱くて。


わたしを憎んでる相手に、もっと触れられたいなんて……。


優しい手が、優しすぎてもどかしいなんて……思っちゃだめなのに。


熱で理性がどろどろに溶けていく。

甘い感覚に流されて、先をねだりそうになる。

このままじゃいけない。
止まんなきゃ……。



「本領くん、さっきのアレ…………わたしに、“手荒だけどすぐ終わるのと、優しいけどじっくり時間かけて……、されるの……、って言ってたの、」

「ああ……アレがなに?」
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