孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

「雪くんは友だ……知り合って長いし、本領くんは……」

「……俺は?」


「うーんと。話を聞いてくれるから、かな? 聞いてくれるからつい喋りすぎちゃうのはあると思う」

「はは、なにそれ。テキトウに相づち打ってるだけなのに」


「それでも喋ってる方はうれしいんだよ。あとは……笑ってくれるし……。も、もちろん馬鹿にされてるだけなのはわかってるんだけど……!」



言いながら恥ずかしくなってきて、最後は早口になった。



「馬鹿にしてるわけじゃないよ。……いや、嘘ついた、馬鹿にしてるときもあるけど、それも含めてかとーあみちゃんと喋ってると楽しいし」


「っ、ほんと……っ?」



勢いよく反応してしまって、またもや赤面。

熱でテンションがおかしくなってるのかも。ひとりだけはしゃいでるみたいで、温度差がつらい……。

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