孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

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「あーっ杏実いたー！」

「‼︎ まりやちゃん」


クラス替えの紙が貼ってあるであろう場所にできている人壁の中から、
よく知った顔が現れてほっと胸を撫で下ろした。



「ねえええ、今年も同じクラス私たち！」

「っ‼︎ っっよかったあ……」



ふわっふわのロングヘアーを靡かせ走ってきたまりやちゃんとひとときの抱擁を交わして喜びあう。


去年の入学当初の席が近かったことで話すようになって、気づいたらいつも一緒にいる仲になってたまりやちゃん。


今日遅刻しそうになったのは、夜中にまりやちゃんと同じクラスになれなかったらどうしようって考えてて、なかなか寝付けなかったからだったりする。



「てゆーかなんで皆まだクラス替えの紙の前にいるの？　もうすぐホームルーム始まるんじゃ……」


「あっそっか。杏実まだ知らないんだね〜。クラス替えの組み合わせがヤバくて、何かの間違いじゃないかーって騒ぎになってるよ」