孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
大きな刺激にびっくりして、生理的な涙がこぼれる。
でも痛いわけじゃない……苦しいわけじゃない……。
こもった熱がはじけたみたいな……同じタイミングで、甘い感覚がじわーっと広がっていくみたいな。
こんなの知らない……っ、
でも、怖いのに、もっと欲しいって思っちゃう……。
もっと欲しいって思っちゃうのが怖い……。
「かとーあみちゃんって、ほんと、なんでそんなに敏感なの?」
「ゃ……ん、ちが……」
「そんな顔されたら、みんなおかしくなっちゃうよ。あみちゃん可愛いねって、もっといっぱい愛したくなる」
「っ……」
本領くん、振り幅が大きくて怖い。
雪くんとはまた違う二面性がある。
わたしのこと憎いって言ったり、可愛いねって言ったり。
犯すって言ったくせに、わたしに触れる手はぜんぶ甘くて優しい……。