孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
でも今は……──────
「今の雪くんは、わたしが好きだった“雪くん”じゃない……。もう、一緒にいたくない……っ」
言ってしまった。
もう引き返すこともできない。
ドン……っと肩に衝撃がきた。
体が傾いて、うしろにあった机たちにぶつかる。
「……っぅ」
体に痛みを感じてから、突き飛ばされたことをようやく理解した。
雪くんの足元をぼんやりと見つめながら、もうなにもかも終わったと思った。