孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
また子ども扱いだ……。
二重の意味で顔が熱くなってること、本領くんは知らないだろうな……。
「だってさー敷島。聞こえてたでしょ。かとーあみちゃんの分のケーキ、もちろんあるよね」
壁の向こうに声をかける本領くん。
すると本当に、数秒後に扉が開いた。
「もう既にメンバー用に切り分けてんだけど、あんた食える?」
「えっ」
メンバー用……。
あ、そっか、幹部の人たちの数しか用意がないってことか……!
「じゃあ全然大丈夫です! わたしが食べたら足りなくなっちゃうの悪いし……!」
「ちげーよ。サイズでかいけど平気かってこと」
冷蔵庫を開きながら敷島くんが尋ねてくる。
やがて運ばれてきたのは……。