孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

「はは、かとーあみちゃんの語彙力よ」


またもや馬鹿にされたけど、笑ってくれたからいいや。


甘いだけじゃない苦味のアクセントもあって病みつきになる。
合間にはさむホットミルクも最高。



「うう……永遠に口の中に入れときたい……」


一口一口大事に、味わって食べたつもり。

でもおいしくて、次から次へとフォークが伸びてしまって。



「ごちそうさまでした………」


ああ、食べ終わってしまった。

なんか絶望感がすごい。


わたしが食べてる間、ずっとスマホをいじってた敷島くんが、ふいにこっちを見た。



「まじで完食したのか」

「とっっっても美味だった……です」

「あんたよう食うな。男に食わせる量だったのに」



またもや赤面。
がめついって思われたかな……!



「まだあるけど……食う?」

「! ほんとに、 」

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