孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
今逃げたところで、いつかは向き合わなくちゃいけないことだから。
雪くん、怒ってるだろうなあ……。
あの雪くんが怒らないわけないもん。
雪くんの中では、もうわたしとは絶交したことになってるかもしれない。
元には戻れないとしても、気持ちの悪い終わり方になるのは嫌だった。
昨日はわたしも冷静じゃなかったから、思っていることも八つ当たりみたいにしか伝えられなかったし……。
のそのそと準備をして、のそのそと制服に腕を通した。
玄関を出ても、当然、雪くん家の車が停まってるわけもなく……。
のそのそと歩いて学校に向かえば、もう遅刻ぎりにりの時間になってしまっていた。