孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
え、えええ!

困る、あした告白するのに……!



「ちょっと待ってください。話はちゃんと聞くので、日付を延ばしてもらえませんか?」

『あら……あなた自分の立場がわかっていないようね。もし来なかったら、あなたの周りにいる人がすべて不幸になるのよ』


「え、不幸って……」

『いい? こちらは、とっても力の強い男たちを雇っているの。あなたが来ないのなら、あなたの両親、お友達、恋人、みーんなに危害が及ぶことになる』


「……っ」

『もちろん、このことを口外しちゃだめ。ちゃあんとひとりで、いらしてね。それじゃあ』



ガチャン!と荒々しく切れてしまった。

受話器を耳に当てたまま、放心する。



すう……っと背中が冷えていく。

告白どころじゃない状況かもしれないと……電話が切れたあとでようやく理解した。

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