孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
え………えっ!?
組み敷かれているような!
おっ、押し倒されたってこと……!?
人生初めての経験にフリーズして、思考回路は寸断されかけた。
「な、なんですか」
「いやべつに。隙だらけだなー……と」
「っ、ええと、からかった、ってこと?」
「んーん、本気」
抑揚のない声が落ちてくる。
「俺の片想いが叶わないわけないとか、無責任なこと言われたから」
「んえ……叶わないわけないって言ってたのは先生、だよ?」
「うん。でもかとーあみちゃんも便乗してたでしょ。その根拠、くれる?」
「な……、ん」
襟元にかけられた指先が、リボンを解こうとする。