孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
本領家・次男の切情
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「墨様。学校はどうされたのです」
連絡なしに家に帰れば、門番が厳しい顔をして立ちはだかってきた。
「べつに。だるくなったから抜けてきただけ」
「なりません。お戻りください。今、送りの車を手配いたしますので」
「いや勘弁。てか戻っても意味ないよ。始業式の日は授業っていう授業はないし、午前中だけで終わるしさ」
「そういう問題ではありません」
無遠慮に掴んでくる手を、思いっきり振り払う。
「主の息子を門前払い? 頭おかしーんじゃないの」
「旦那様より、墨様をきちんと学校へ行かせるよう、我々は厳しく言いつけられております」
はいはい、知ってる。
お前たちが仕えてるのはあくまでご主人様であって、俺じゃないもんね。
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「墨様。学校はどうされたのです」
連絡なしに家に帰れば、門番が厳しい顔をして立ちはだかってきた。
「べつに。だるくなったから抜けてきただけ」
「なりません。お戻りください。今、送りの車を手配いたしますので」
「いや勘弁。てか戻っても意味ないよ。始業式の日は授業っていう授業はないし、午前中だけで終わるしさ」
「そういう問題ではありません」
無遠慮に掴んでくる手を、思いっきり振り払う。
「主の息子を門前払い? 頭おかしーんじゃないの」
「旦那様より、墨様をきちんと学校へ行かせるよう、我々は厳しく言いつけられております」
はいはい、知ってる。
お前たちが仕えてるのはあくまでご主人様であって、俺じゃないもんね。