甘く、溶ける、君に。

なんて、でもそんなに手の早い男好きビッチだと思われ続けるのもシャクだから、一応弁明のつもり。

いやまあ、男好きビッチ、の認識は間違っていないかもだけど。


でも一応。幼なじみだから、一緒にいること。

別に新たな＂そういう関係＂の人を増やしたとかじゃなくって。



「そうなんだ、幼なじみ、ねえ……。その子とはもうした？」


「……へ」



聞かれると思ってなくて、言葉に詰まった。

だって、確かに私たちはそういうことしかしないかもだけど、他の人とのそういうことに先輩が興味あるとは思わなかったから。


この期に及んで嫉妬とかは絶対ないけど、もしかしてただの幼なじみっていうのを信じてないのか。




「何もしてません。本当にただの幼なじみですから、ただの……」