甘く、溶ける、君に。

千輝くんとは何もしてない。何も。


本当に、何も。



ただの幼なじみだと、もう一度言おうとしたところで、

昨日のお昼、太ももをなぞられただけでどうにかなってしまいそうだったことを思い出して顔が一気に熱くなった。



……や、でもそれ以上何もしてないし。



私が勝手に触れたくなったことは……あったけど。



……あんなにゾクゾクしたの、はじめてだった。




「何その反応。なんかムカつく」



「せ、先輩が振ってきたくせに_____ん」




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