甘く、溶ける、君に。
最後まで言わせてもらえず、先輩によって口が塞がれる。
並んで喋ってた空気は、一転。
ついばむように、時々唇を舐めるようにして、いやらしく音を立てる恥ずかしくなってくるようなキス。
いまさら先輩相手に恥ずかしいとかいう感情ない。だけど、わざとやってる、先輩。
ソファーの上に倒されて、先輩が私に覆い被さるような形になったまま、そのいやらしいキスは続く。
「せ、せんぱ……っ……ぁ、」
隙を見て声を出すけど聞き入れてもらえない。
止まらない先輩に、もうされるがままされるしかないと悟る。
薄く開かれた瞳にはもう、欲望しか映っていない。