実はわたし、お姫様でした!〜平民王女ライラの婿探し〜
3.国王様と王太子妃様
騎士のおじさんに促されるようにして、わたし達はソファに腰掛けた。向かい合わせじゃなく、隣り合うように腰掛けて、改めて言葉を交わしていく。
「すまなかったねぇ……本当は昨夜のうちに挨拶を済ませたかったし、きちんとした部屋を用意したかったんだが」
国王様はそう言ってシュンと肩を落とした。どうやら本当に申し訳ないと思っているらしい。わたしは大きく首を横に振った。
「いえ、そんな……ここに着いたのは深夜のことでしたし、一晩過ごすためだけのお部屋ですもの。十分すぎるぐらいでした」
言いながら自然と笑顔が零れだす。
国王陛下と聞くと、何だか近寄りがたい感じがするけれど、実際はとてもフレンドリーな男性だった。わたしみたいな孫がいるなんてとても信じられない程、若々しく美しい顔立ちをしている。
(多分、若い頃はめちゃくちゃモテたんだろうなぁ)
口調も優しいし、全然偉そうじゃない。ごくごく普通の、おじいちゃん――――おじさんだ。
「すまなかったねぇ……本当は昨夜のうちに挨拶を済ませたかったし、きちんとした部屋を用意したかったんだが」
国王様はそう言ってシュンと肩を落とした。どうやら本当に申し訳ないと思っているらしい。わたしは大きく首を横に振った。
「いえ、そんな……ここに着いたのは深夜のことでしたし、一晩過ごすためだけのお部屋ですもの。十分すぎるぐらいでした」
言いながら自然と笑顔が零れだす。
国王陛下と聞くと、何だか近寄りがたい感じがするけれど、実際はとてもフレンドリーな男性だった。わたしみたいな孫がいるなんてとても信じられない程、若々しく美しい顔立ちをしている。
(多分、若い頃はめちゃくちゃモテたんだろうなぁ)
口調も優しいし、全然偉そうじゃない。ごくごく普通の、おじいちゃん――――おじさんだ。