実はわたし、お姫様でした!〜平民王女ライラの婿探し〜
強がりなんかじゃない。恐らくこれは、シルビアの本心なんだと思う。
だったらわたしも、腹を括って良い頃合いだ。
「分かった。だけど、もしも嫌になったら教えて? 知らず知らずのうちに無神経なことを言っちゃうかもしれないし」
出来る限りの配慮はするつもりだけど、どうやったって辛い思いはさせてしまう。一番厄介な感情――――恋心が絡んでいる以上、仕方がないことではあるけど、それでも。
「ありがとうございます、姫様。だけど、そのようなことにはなりませんからご安心ください。
私はずっと、誰かに彼のことを相談したかったんだと思います。誰にも打ち明けられないからこそ、終わらせられない。幼い初恋にしがみ付いていただけなのですわ。
それに、今回姫様に相談していただけて――――気持ちを聞かせていただけて、私本当に嬉しかったのです」
シルビアはそう言って、満面の笑みを浮かべる。その横顔がビックリするぐらい美しくて。
いつか、シルビアを心から幸せにしてくれる誰かと出会って欲しいなって、そう願わずにはいられなかった。
だったらわたしも、腹を括って良い頃合いだ。
「分かった。だけど、もしも嫌になったら教えて? 知らず知らずのうちに無神経なことを言っちゃうかもしれないし」
出来る限りの配慮はするつもりだけど、どうやったって辛い思いはさせてしまう。一番厄介な感情――――恋心が絡んでいる以上、仕方がないことではあるけど、それでも。
「ありがとうございます、姫様。だけど、そのようなことにはなりませんからご安心ください。
私はずっと、誰かに彼のことを相談したかったんだと思います。誰にも打ち明けられないからこそ、終わらせられない。幼い初恋にしがみ付いていただけなのですわ。
それに、今回姫様に相談していただけて――――気持ちを聞かせていただけて、私本当に嬉しかったのです」
シルビアはそう言って、満面の笑みを浮かべる。その横顔がビックリするぐらい美しくて。
いつか、シルビアを心から幸せにしてくれる誰かと出会って欲しいなって、そう願わずにはいられなかった。