実はわたし、お姫様でした!〜平民王女ライラの婿探し〜
「遅くなって申し訳ございません。引継ぎに時間が掛かりまして」
ランスロットがそんなことを言って頭を下げる。年若い騎士も一緒になって頭を下げた。
「――――急な配置換えだ。気にする必要はない。
ライラ、紹介しよう。この男はおまえの護衛騎士を務めるアダルフォだ」
そう言っておじいちゃんは褐色の髪の騎士の隣に立った。騎士は無言でわたしのことを見つめつつ、ゆっくりと恭しく頭を下げる。
「アダルフォでございます。どうぞ、よろしくお願いいたします」
それはぶっきら棒な声音だった。彼はその場から動くことなく、そっとわたしのことを見上げている。
「護衛騎士なんて……おじいちゃん…………!」
「ライラよ」
その瞬間、わたしの背筋に緊張が走った。ビリビリと膝から崩れ落ちそうなプレッシャー。だけどわたしはグッと気合を入れ直し、ゆっくりと立ち上がった。
ランスロットがそんなことを言って頭を下げる。年若い騎士も一緒になって頭を下げた。
「――――急な配置換えだ。気にする必要はない。
ライラ、紹介しよう。この男はおまえの護衛騎士を務めるアダルフォだ」
そう言っておじいちゃんは褐色の髪の騎士の隣に立った。騎士は無言でわたしのことを見つめつつ、ゆっくりと恭しく頭を下げる。
「アダルフォでございます。どうぞ、よろしくお願いいたします」
それはぶっきら棒な声音だった。彼はその場から動くことなく、そっとわたしのことを見上げている。
「護衛騎士なんて……おじいちゃん…………!」
「ライラよ」
その瞬間、わたしの背筋に緊張が走った。ビリビリと膝から崩れ落ちそうなプレッシャー。だけどわたしはグッと気合を入れ直し、ゆっくりと立ち上がった。