実はわたし、お姫様でした!〜平民王女ライラの婿探し〜
(呑み込みなんて、全然早くないのになぁ)
毎日毎日必死に復習して、ようやく講義に付いて行っているのが現状だ。確かに頑張ってはいるものの、将来安泰なんて言われる要素は全くない。
本当なら君主ってのは『一度聞いただけで物事を覚えちゃう』とか、『同時に複数人の話を聞いて、正確に内容を把握できる』ような人じゃないと務まらない気がする。というか、そういう人が求められているんじゃないかな?と思う。心理的に『こいつよりも自分の方がすごいのに』って思うと、従う気が起きないものね。
(誰よりも優れた人物になる――――か。そんなの、不可能じゃない?)
本当はそう思うけど、誰にも打ち明けちゃいけないってことは分かっている。そんなこと言ってたら、王政制度自体が揺らいじゃうものね。
だから――――きっと歴代の王様たちは『自分が君主に相応しい』って必死に言い聞かせて、研鑽を続けてきたんじゃないかなぁと思う。不安とか、弱音とか、そういうものを誰にも見せないまま。
毎日毎日必死に復習して、ようやく講義に付いて行っているのが現状だ。確かに頑張ってはいるものの、将来安泰なんて言われる要素は全くない。
本当なら君主ってのは『一度聞いただけで物事を覚えちゃう』とか、『同時に複数人の話を聞いて、正確に内容を把握できる』ような人じゃないと務まらない気がする。というか、そういう人が求められているんじゃないかな?と思う。心理的に『こいつよりも自分の方がすごいのに』って思うと、従う気が起きないものね。
(誰よりも優れた人物になる――――か。そんなの、不可能じゃない?)
本当はそう思うけど、誰にも打ち明けちゃいけないってことは分かっている。そんなこと言ってたら、王政制度自体が揺らいじゃうものね。
だから――――きっと歴代の王様たちは『自分が君主に相応しい』って必死に言い聞かせて、研鑽を続けてきたんじゃないかなぁと思う。不安とか、弱音とか、そういうものを誰にも見せないまま。