実はわたし、お姫様でした!〜平民王女ライラの婿探し〜
バルデマーには『平民出身の癖に、変な意地を張ってる』って思われたかもしれない。
事実、わたしは今、物凄く意地を張っている。誰かと一緒にお茶を飲みたいっていうのも、おじいちゃんからしたら、落第レベルの情けない回答なのかもしれない。それでも、これがわたしが出来る精一杯の強がりだった。
しばらくの間、バルデマーは何も言わずにわたしのことを見つめていた。わたしも負けじと彼のことを見つめ返す。ここで彼に『否』と言われてしまっては、面目丸つぶれだ。気持ちを強く持ち、彼の返事を待ち続ける。
「――――承知しました。でしたら今後は、私を姫様のお茶友達として自由にお呼びください。いつでも姫様の元に馳せ参じます」
バルデマーはそう言って、穏やかに目を細める。
「良かった。よろしくね、バルデマー」
私はそう答えつつ、最近覚えたばかりの不敵な笑みを浮かべるのだった。
事実、わたしは今、物凄く意地を張っている。誰かと一緒にお茶を飲みたいっていうのも、おじいちゃんからしたら、落第レベルの情けない回答なのかもしれない。それでも、これがわたしが出来る精一杯の強がりだった。
しばらくの間、バルデマーは何も言わずにわたしのことを見つめていた。わたしも負けじと彼のことを見つめ返す。ここで彼に『否』と言われてしまっては、面目丸つぶれだ。気持ちを強く持ち、彼の返事を待ち続ける。
「――――承知しました。でしたら今後は、私を姫様のお茶友達として自由にお呼びください。いつでも姫様の元に馳せ参じます」
バルデマーはそう言って、穏やかに目を細める。
「良かった。よろしくね、バルデマー」
私はそう答えつつ、最近覚えたばかりの不敵な笑みを浮かべるのだった。