だって、恋したいもん!
第二十四話 ほっとけないんだよねー
美波「明日は、どこの本屋に行くの?」
理佐「うん、一応さっきのとこに行くつもり」
理佐「だから今日下見に来たんだけど…」
美波「そっか、じゃあまぁ頑張んなよ♪」
理佐「うん、ありがとう………」
と、私の顔を見て美波が不適な笑みを浮かべていた。
理佐「え!? まさか美波……」
美波「ん?♪」
理佐「明日来ようと思ってる?」
美波「いやぁ~ソンナコトカンガエテマセンヨ」
理佐「ちょっとぉー!棒読み!棒読み!!」
美波「まぁねぇ~理佐とは腐れ縁みたいなもんだから、気が気じゃないんだよねぇ~」
美波「小学校のバレンタインの時もさぁ…」
理佐「えー!まだ覚えてんのー?」
美波「覚えてるよー!♪」
美波「男の子にチョコ渡してさ、その男の子が友達にからかわれて恥ずかしくなって理佐にチョコ突き返したから…」
美波「理佐泣いちゃったじゃん」
理佐「あーん…もぉー思い出したくないのにぃー」
理佐「でもあの時、美波がそのからかった男の子たちを怒って蹴ってくれたじゃん」

理佐「けっこう嬉しかったんだよ」
美波「なーんか理佐ってほっとけないんだよねー」
美波「守ってあげなきゃ!て思うんだよねー」
理佐「うん、美波がそばにいてくれると私も何か安心だった」
美波「まぁわからないように遠くから見てるよ」
理佐「由依も同じこと言ってた」
美波「まぁこれからは西野くんに守ってもらいなよ♪」
理佐「それはどうなるか……」
美波「あーぁ!あたしも彼氏見つけよー!!」
美波「青春したいなー!!」
理佐「ちょっと美波声大きいよ!!」
気がつくと2階のテーブル席はほぼ満員になっていて「クスクス」と笑い声が聞こえていた。
第二十五話へつづく