君の心が聞こえる。


喉に引っかかったのかゴホッと咳をしたメグくんは、そのままペットボトルのお茶を喉に流し込む。


その姿すら愛おしいと思いながら、わたしもしぶしぶと起き上がってお母さんの作ってくれたお弁当を食べた。




「……で?センパイは今何を頑張ってんの?」

全部お弁当を食べたタイミングで、メグくんはわたしにそう聞いてきた。



テーブルに肘をついてジッと見つめてくるその姿にキュンとしたのは内緒。


なんだかんだちゃんと聞いてくれるメグくんは、やっぱり優しい人だ。




「え、ゆーりセンパイが友達づくり?」


午前中にクラスメイト何人かに話しかける努力をしてみたことを話すと、メグくんもさっちゃんと同じように目を丸くした。


そ、そんなに驚くことかな。

メグくんやさっちゃんと一緒にいることに誰にも文句を言われない。そんな存在になるのがわたしの今の目標なんだけど。


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