君の心が聞こえる。
え、だって。本当に答えてくれるなんて思わなかったから……。
でもそれを見透かされたように掴まれていた手がスルリと手首から指先に流れて、わたしの指と絡んだ。
「……なっ」
「こら逃げんな」
反射的に引っ込めようとしたわたしの手を逃がすまいと、クイッと力を込められる。
それから弄ぶようにまた指を絡めて、キュッと握られて。
ちょ……っ、ちょっと。なに、これ。
「でも中学からは俺空手やめてかなり遊んでたから、同じ学校ってだけでそこまで絡んでなかったんだけど」
何食わぬ顔で続きを話し始めるメグくんとは対照的に、きっと今のわたしの顔は真っ赤。
思わずビクッとして手が離れそうになっても、やっぱりメグくんは離してはくれなかった。
て、手つきがちょっと挑発的すぎる……ような……っ。
「め、メグく……っ」
「高校の今は同じクラスにもなったし、最近女遊びもやめたからまたつるむようになって、……って、センパイ?どうかした?」