君の心が聞こえる。
「センパイさぁ」
「うん?なに?」
「……さっきからなんの話してんのか、さっぱりわかんねぇよ」
「………」
…………。
それから数秒の沈黙。
あぁ、そう。
そう来る?
ここまで言ってるのに、まだそんなこと言っちゃう?
「メグくん、さっき明らかに表情変わったじゃん」
「センパイが変なこと言うから驚いただけ」
「じゃあその空っぽな目は?」
「センパイにはそうみえるだけ」
どんなに聞いても頑なその態度は、どうにもわたしの好奇心にますます火をつけるだけのようで。
「面白いね、メグくん」
「は?」
ふふっと自然に笑みが溢れてくる。