君の心が聞こえる。


そうこう悩んでるうちに昼休みは終わって、あっという間に放課後になってしまった。



……もういい加減、覚悟を決めないと。


メグくんから逃げ続けて、3日。


そろそろ本気で向き合わないと、今度こそ完全に呆れられてしまう。


メグくんに怖がられるのも嫌だけど、逃げることで嫌われるのも嫌だった。



本当にわたしはわがままでどうしようもない。


勇気を出してスマホの電源を入れたけど、画面はつかなかった。



「……そりゃそうか」


3日間も放置してたら、充電だって切れるに決まってる。


こうなったら、手段はひとつしかない。




会いに、行こう。




覚悟を決めてメグくんの教室に向かおうと、自身の教室を出た。




"ゆーりセンパイ。"

「……っ!」


けど、その瞬間耳に届いた声に、ピタリと足を止めた。

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