君の心が聞こえる。
「メグくん、甘いね」
「そりゃ、ゆーりセンパイが相手だからね」
「えへへ、そっかぁ」
「あ、調子に乗ってる」
その真っすぐな言葉がどれだけわたしを幸せにしているのか、メグくんは知らないでしょ。
だって今わたし、惚気しか出てくる自信ないもん。
お弁当の最後のおかずを口に放り込で、わたしもメグくんのマネをして机に頬杖をついた。
「……なんのマネ?」
「メグくんごっこ」
「んだそれ」
クスリと笑うその顔がもう好き。
窓の光に当たって光るその金色の髪を無性に撫でたくなった。
「髪、触ってもいい?」
「また?」
「うん、また」
へへっと笑うと、メグくんは呆れながらも受け入れてくれる。