君の心が聞こえる。


「メグくん、甘いね」

「そりゃ、ゆーりセンパイが相手だからね」

「えへへ、そっかぁ」

「あ、調子に乗ってる」



その真っすぐな言葉がどれだけわたしを幸せにしているのか、メグくんは知らないでしょ。

だって今わたし、惚気しか出てくる自信ないもん。



お弁当の最後のおかずを口に放り込で、わたしもメグくんのマネをして机に頬杖をついた。


「……なんのマネ?」

「メグくんごっこ」

「んだそれ」


クスリと笑うその顔がもう好き。


窓の光に当たって光るその金色の髪を無性に撫でたくなった。


「髪、触ってもいい?」

「また?」

「うん、また」


へへっと笑うと、メグくんは呆れながらも受け入れてくれる。


< 196 / 251 >

この作品をシェア

pagetop