君の心が聞こえる。
モグモグと卵焼きを食べながら、わたしは淡々と答えた。
質問攻めなんて初めてだから、なんかワクワクしちゃう。
「いつから?」
「え?いつからって……、1年生の頃から?」
「まさかとは思うけど、俺がここで女の子と遊んでる時も、」
「うん、いたね」
プチトマトのヘタを取って、ポイッと口の中に放り込んだ。
うわ、今日のはちょっと酸っぱいなぁ。
ガタン、と音がしたのはそんなとき。
「ちょっとちょっと、スマホ落としちゃってるよ?」
「……うわ、マジかよ」
「おーい、聞いてる?」
手から滑ったのかなんなのか、視線を向けた時にはメグくんのスマホは床に落ちていた。
でも持ち主本人はそのことに気を留めることもなく、何故かうなだれている。
何度も言おう。今日は珍しいことだらけだ。いろんなメグくんが見れる。