君の心が聞こえる。
休憩が終わると、またアトラクションをまわった。
そして最後にやってきたのは、お決まりのあの場所。
「観覧車とか、またベタな」
「いーの。遊園地デートといえばこれでしょ?」
日も落ち始めて、空がオレンジ色に染まっている。
高いところから見えるその景色は、とにかく綺麗で最高だった。
「メグくん、髪がオレンジ色になってる」
「え」
「ふふっ、君は何色でもかっこいいね」
夕日に照らされて、いつもの金色の髪は目の前になかった。
でも、メグくんなら何でも似合うんだろうな。
イメージできないけど、黒髪だってきっと。
「そういえばメグくんって、なんで金髪なの?」
「正確には金髪じゃないけどね」
「知ってる。アッシュゴールドでしょ?」
「え、センパイ知ってたの」
わたしの言葉に驚いたように目を見開いたメグくん。
全くもう、失礼なんだから。