君の心が聞こえる。
「メグくんもそんな顔するんだね」
「センパイ、本当に変人なんだね」
「うん?」
よくわからない返しに、頭にハテナが浮かぶ。
と、思ったのも数秒。
あ、あぁ。なるほどそういうことか。
メグくんのそのガックリな態度の理由がわかって、ニコリと笑って見せた。
「大丈夫。真っ最中の時はイヤホンして寝てたから」
「……いや、それも限りなくアウトに近いんだけど」
「そう?」
今日はメグくんがいろんな顔をしてくれるから、楽しくてついたくさん笑ってしまう。
お弁当の最後の一口を食べると、わたしは彼がいるのとは別のもうひとつのベッドへゴロンと横になった。
いつものわたしの行動。お昼休みのルーティン、ってやつ。